1. 米国・サンフランシスコにてVantiq AI Reality Summitを開催いたしました!
2. 計12回連載【マルチAIエージェントを支える要素技術】第8回:メモリ設計 ― 短期・長期・外部記憶
9月28日・29日の2日間、米国・サンフランシスコのフェアモントホテルにて、「Vantiq AI Reality Summit」を開催いたしました。

昨年の約2倍となる規模で開催された今回のSummitには、200名を超える皆さまにご参加いただき、日本からも多くのお客様にご参加いただきました。
Summitでは、「フィジカルAI」や「AIオーケストレーション」をはじめ、防衛、防災、医療、製造など、さまざまな分野における最新の取り組みや事例をご紹介。
日本からはNTTデータ様、NTT ExCパートナー様、南国ソフト様の3社にご登壇いただき、各社の取り組みやVantiqの活用事例についてご紹介いただきました。

Summitでは、日本における事例だけでなく、世界各地における先進的な取り組みが紹介されました。
サウジアラビアにおける、200万人を超える巡礼者が集まるハッジ(イスラム教の大巡礼)での群衆管理・救急医療・熱中症対策事例、フィリピンにおける、都市のさまざまな情報をリアルタイムに統合する「Intelligent City」での取り組みをご紹介。
また、ブラジルにおける、Traditional AI・生成AI・Agentic AIを組み合わせた金融機関の顧客体験の高度化や、米国における、医療・公共安全・重要インフラなどでの事例をご紹介。
世界各国の多様な事例を通じて、AIが現実世界の中でどのように活用され、実際の業務や現場を変えているのかを発表・議論する場となりました。
さらに、日本からご参加いただいた皆さまをVantiq本社オフィスへお招きし、Executive Briefing Center(EBC)を開催いたしました。

EBCでは、Vantiq CEOのMarty SprinzenよりVantiq設立の背景について、CTOのPaul ButterworthよりVantiqの最新機能について、そしてCGOのDavid Sprinzenより最新のグローバル事例についてご紹介しました。
Vantiqが目指す「AIを現実世界で動かす」ための最新の技術や、世界各地で進む取り組みについて、皆さまと直接意見を交わす貴重な機会となりました。
ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
Vantiqはこれからも、お客様やパートナーの皆さまとともに、グローバルにおけるAI活用のさらなる発展に貢献してまいります。
人間の知的作業には「今考えていること」と「過去の経験」の両方が欠かせません。AIエージェントも同様に、適切なメモリ設計が性能を左右します。
エージェントのメモリは大きく3種類に分けられます。
短期記憶(In-context Memory) はLLMのコンテキストウィンドウそのものです。会話履歴やツールの実行結果がここに入ります。しかしコンテキストには上限があり、長い作業では情報があふれてしまいます。
長期記憶(External Memory) はコンテキスト外に保存される情報です。ベクトルデータベースに過去の作業結果や学習内容を保存し、必要に応じて検索して取り出します。前回紹介したRAGもこの一形態です。
エピソード記憶(Session Memory) はタスク単位で保持される情報です。「このユーザーは今回のセッションで〇〇を頼んだ」といった文脈を保持します。
マルチエージェントでは、複数エージェントが共有メモリを参照することで協調が生まれます。「調査エージェントが書き込んだ結果を分析エージェントが読む」という構造です。
メモリ設計の失敗はエージェントの「忘れ」や「混乱」として現れます。スケール感と用途に合ったメモリ設計が安定動作の鍵です。
次回:マルチエージェントのアーキテクチャ ― 役割を分けて協調する
最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
引き続きよろしくお願い申し上げます。
Vantiq株式会社
代表取締役社長 佐藤 知成
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