前回は、V2Xのシナリオについて紹介しました。今回はVANTIQの技術をどのように使っているのか、という点について紹介します。
VANTIQの技術を採用する前は、次のような課題があったとのことです。
・多種多様なメッセージが大量に発生している
・低遅延での処理を必要としている、さらにクラウドでの統合処理では間に合わず、エッジ処理も必要となる
・バッチ処理では必要なタイミングで処理を行えない
これらの課題に対処できる製品として弊社の技術をご選定いただきました。せっかくなので、具体的に弊社製品を選定したポイントを教えてください、と質問したところ、次のような回答を受けました。
「ストリームデータ処理としては、似たような製品が市場にはいくつかあるが、以下の点が違う、と判断した」とのことです。
・期待する遅延の範囲で処理できる製品は多くない
・実装を考えた際、他の製品はかなり複雑な実装を行う必要があるが、VANTIQはローコードのスタイルで実装できる
・クラウドとエッジの両方で同じ仕組みをつかうことができる
かなりVANTIQを深くご理解いただいた上でご選定いただいたということがよくわかる端的な回答でした。
現在の仕組みを基盤として、今後はさまざまなシナリオを取り込みながら、継続的に拡張していくプロジェクトである、ということがよくわかります。
V2Xは単体で完結する技術ではなく、クラウド、エッジ、交通インフラ、車両といった多様な要素をリアルタイムにつなぐ必要があります。その中核として、VANTIQのリアルタイムイベント処理とエッジ/クラウド両対応のアーキテクチャが大きな役割を果たしています。
3回に渡り、V2Xのお客様事例ということでTTI(テキサスA&M交通研究所)をご紹介しました。
V2Xは、単体で検討されるものではなく、さまざまな仕組みと組み合わせて実現していくことが重要です。
ドローンの真価は、収集したデータをリアルタイムで活用し、即座にアクションに繋げることにあります。従来の「データを溜めてから分析」というアプローチでは実現できない価値を生み出しています。
リアルタイム活用の具体例:
この場合、すべての映像をクラウドにアップロードして分析していては、ネットワーク帯域とレイテンシーの問題で実用に耐えない可能性があります。
撮影後に分析を行っていると、問題が発覚した時点ではすでに次の点検箇所に移動してしまっており、再撮影が必要になることもあります。
週次や月次の分析では手遅れになる場合もあり、タイムリーな対応が収穫量を左右します。
リアルタイム活用の鍵:
これらに共通するのは、「データが流れてきたら即処理し、必要に応じて即座にアクションを起こす」というアプローチです。全データを保存してから処理するのではなく、データの特性に応じて「即座に判断が必要なもの」「後の分析用に保存すべきもの」「破棄してよいもの」を見極めることが重要です。
次回は、ドローンとIoT、エッジコンピューティングの関係についてご紹介します。
最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
引き続きよろしくお願い申し上げます。
Vantiq株式会社
代表取締役社長 佐藤 知成
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