Vantiq 日本法人エンジニアメンバーに、Vantiqの技術についてよくある質問に回答していただきました。
「ローコードのストリームデータ処理用アプリの開発プラットフォーム」であるVANTIQへのご理解を深めていただけたら幸いです。
A: 例えば、何かの分析結果を見たいという時、「データを全て保存しておいてダッシュボードで見える化する」というアプローチが多いと思いますが、本当にそれらが必要なのでしょうか。長期的な分析が目的ならデータ蓄積は必要ですが、例えば日々の運用業務などで必要なのは実は「今の状態」や「それに基づく判断」だけだったりすると思います。
例えばVANTIQで実装する場合、最新の状態だけを効率的に保持し、AI Agentと組み合わせることで、TeamsやSlackなどからボットに話しかけるだけで欲しい答えを得るというアプローチが可能です。わざわざ人がダッシュボードを見る手間も省けます。もし、目的に関わらず「データを溜めて後から分析する」しか方法がなかったからその手段をとっているだけという状態なのであれば、必要もないのにデータを溜め続けたい人はいないと思います。
VANTIQで、本来あるべき姿に設計し直すことで、作る人、使う人、管理する人にとって業務を効率化できるシーンが多々あると思います。VANTIQを使うことで目的に最適化した本質的なアプローチを取ることができるようになります。

A: こんな感じです。それぞれの箱で処理内容を指定しています。内蔵されている標準処理と自作コードを組み合わせてながらフローを作っていくことで開発を進めます。
A: VANTIQは「本質的な課題解決へ、より直接的にアプローチできるようになるツール」だと思っています。
ストリームデータ処理を行えるツールは色々あるとは思いますが、実装のハードルの高さ、クラウドが前提になっていることで高コストになりがちであること、拡張していくことの難しさなどを考えると、実プロジェクトで選択肢に入れる人はまだ少ないと思います。VANTIQ はそれらのハードルを取り除けます。
VANTIQによって、ストリームデータ処理を現実的な選択肢に入れられるようになることで、課題解決において今までと違った、より最適なアプローチが取れるようになります。
A: RAGで必要な機能が一通りあらかじめ揃っているので素早く実装できる点がまずメリットです。次にクエリ拡張や、適切な検索対象の絞り込みなど回答精度向上に寄与する施策も処理フローに柔軟に組み込めることも重要です。
ただ、標準的なRAGアプリは他のツールでも作れると思いますので、最大の違いはストリームデータ処理の結果やデータ統合の結果などをRAGの材料として使えるところだと思います。単にRAGを作れる開発ツールではなくて、ストリームデータ処理 + RAGにできるところです。
A: VANTIQには各種LLMモデルと連携するための機能が標準で備わっています。そのため、複雑なカスタム開発を行うことなく、イベントドリブンのLLMアプリをスムーズに実装することができます。
A: LLMは正しく使う必要があります。例えばミリ秒単位の処理が求められるようなシーンで処理フローにLLMへの問い合わせを入れたらそれはもちろん破綻します。これは設計の問題です。
一例ですがVantiqの場合、処理フローは並列に作っていけますので、高速にデータを処理するフローと、処理結果をLLMへの分析に回す処理フローを並列で作るなど適切に設計することでリアルタイム処理とLLMのメリットをそれぞれ享受できます。
A: VANTIQで開発したアプリは簡単にエクスポート・インポートできるようになっていますので簡単です。
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最後にデータの特性を活かしたシステムを構築する上で重要な話はどこでデータ処理を行うのか、という話です。
今まで説明させていただいた内容をどこで動かすのか、ということです。答えとしてはオンプレミス、クラウドの組み合わせが必要です。
例えばすべてをクラウドで構築してしまうと、スケーリングや一部の実装は簡単になるものの、処理のコストやレイテンシーが気になってしまうことになります。また、セキュリティの観点からもオンプレミスでの実装が必須ということも少なくないでしょう。
Vantiqはクラウドにもオンプレミスにも同等の機能で構築することができ、両方を組み合わせたシステムとすることも可能です。例えばクラウドに転送したくない大量のセンサーのデータだったり、低レイテンシーである必要があるようなデータは、オンプレミス側で処理してしまい、必要なものだけをクラウドに転送するといった構成も取れます。データの処理内容はもちろんデータ特性を活かしたものにすべきですが、データを処理する場所も同様です。
Vantiqを組み込んだシステムではあるべき場所に、あるべき姿で設計することができるようになります。「普通に考えるとこうしたいよね」という内容をそのまま具現化できるということですので、今まで実現できなかったことや発想自体しなかったことが現実的な選択肢に変わることでしょう。
このコラムが皆様がデータ活用において自由に考える一助になったのであれば幸いです。それを具現化するプロセスでご一緒できればさらに嬉しく思います。
本コラムを最後までお読みいただきありがとうございました。
次回より、計12回連載【ドローンとリアルタイムデータ活用】と題したコラムをお届けいたします。お楽しみに!
最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
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引き続きよろしくお願い申し上げます。
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